秘訣21
後継者の味方になってくれるブレインを引き継ぐ

秘訣21
後継者の味方になってくれるブレインを引き継ぐ

「従業員は会社の宝である」という考えが親にも子にも必要です。

親は自分のブレインたちに「息子をよろしく」と言い含めて、協力体制を仰いでおきましょう。息子のほうも年長者への敬意を忘れず、「自分は分からないことが多いので教えてください」という謙虚な姿勢を示すことが大事です。

承継がうまくいっている会社は、先代のブレインたちを使って、後継者のブレインを育てています。こうすることで、経営者が代替わりするのと同じように、ブレインも代替わりしていけるのです。

また、Kさんのケースとは違いますが、同じようにブレインたちを失うパターンとして、大学を出て間もないような若い2代目がいきなリトップに立つことによって、古株のブレインたちがそっぽを向く場合があります。古参の従業員になるほど、創業から必死で会社を支えてきたという自負があります。すると、「苦労も知らない若造が」という思いになりがちです。

こうしたパターンでは、経営のことを分かっていない2代目のほうも、古株のブレインをうるさく感じて、助言に耳を貸せないことが多いものです。「先代の色」に染まった彼らを脇にやり、「自分の色」に染めやすい若手を重用する場合もあります。

そうすると、社内で社長派の若手と、先代のブレイン派のベテランに分かれて、争いが起きてしまうのです。

事業承継は一朝一夕にしようとしないで、経営が軌道に乗るまで先代が後継者とともに伴走し、徐々にフェードアウトしていくソフトランデイングの期間を設けたいものです。

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