CASE12
職人の技が他社に流出し、戦々恐々の日々

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Mさん 製造業/【家族】妻、長男

Mさんは樹脂の成型加工をする工場を長男に引き継ぎました。長男は海外留学経験があり語学が堪能、以前働いていた商社でもエリートでした。Mさんもそんな長男に期待をしていました。

Mさんの会社では、製品の成型加工の大半を機械で行いますが、最後の仕上げは人の手で行っています。製品にとっては最後の手仕事が特に重要で、これができるのは創業時から働く男性職員ただ一人です。修業中の若手が一人いますが、一人前になるにはまだ数年以上かかります。

さて、長男の代になって走り出した工場ですが、間もなく問題が起こりました。商社出の長男と、職人男性とのそりが合わなかったのです。

長男はビジネスマンとして優秀ですが、その分、プライドも高い人です。現場主義だったMさんとは違い、何事もビジネスライクに、スマートに進めたいという思いが強く、トップダウンのやり方を強く推し、現場の意見にはあまり耳を貸しません。

これに職人男性が反発しました。彼は昔気質で気難しいところがあり、もともと組織に馴染みにくいところのある人でした。「現場を知らない若造とは、一緒にやっていられない」と言い、辞表を提出してきたのです。

そのとき、長男が頭を下げて引き止めることができればよかったのですが、プライドが災いしました。「辞めたければ辞めて、どこへでも行けばいい」などと言ってしまったものですから、取り返しがつかなくなってしまいました。

職人男性を失ったことで、会社は大きな痛手を負いました。同じ機械でつくっても、その職人にしかできない部分があり、仕上がりは雲泥の差です。製品の質が大きく落ちてしまい、会社にクレームが殺到するようになりました。

さらに悪いことに、職人男性は同業他社に早々に再就職を果たしてしまいました。業界トップクラスの職員の技を手に入れたライバル会社は、今はMさんの会社を脅かす存在になっています。

問題点まとめ

問題点まとめ

唯一無二の職人技は補充が効かない

特別な技術を持つ職人に抜けられると、大幅な戦カダウンになります。その技が特別なものであればあるほど育成には時間がかかりますから、後進が育ちにくく簡単には補充ができません。

そればかりか、そういう特別な技術というのは競合会社からの引く手あまたですから、すぐにライバル会社に持っていかれます。すると、自社の存在を脅かす非常に恐ろしい相手になってしまいます。

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